中高年の前途が一段と厳しくなりつつある。電機業界を中心に、多くの産業でミドルを標的とするリストラが再燃。組織のスリム化と役職定年制の普及に伴い、能力と実績に関係なく、社内失業と大幅な収入減に直面する中高年も増えてきた。甘んじて定年まで同じ会社で働くか、それとも第2の人生に踏み出すか――。そんな思いが脳裏をよぎる人は着実に増えているはずだ。もし今、辞めたらどんな未来が待ち受けるのか。大企業ミドルの近未来を占った。

(松村 伸二、宇賀神 宰司、上木 貴博、荻島 央江=フリーライター)
写真:中西 昭、デザイン・CG:佐々木 繁

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リストラ列島、再び
候補者465万の現実

「今、退職」は損か得か?
辞めた者を待つ未来

では、会社に残れば幸せか?
残った者がたどる運命

日経ビジネス2012年6月18日号 26~27ページより目次