日本勢が天災と円高に苦しめられる中で、独フォルクスワーゲン、韓国・現代自動車が効率経営で躍進している。米ゼネラル・モーターズも再建を果たし、世界首位を奪還。新興国の台頭で市場は多極化の一途をたどり、環境規制の厳格化にも対応を迫られる。経営環境は複雑さを増し、競争のルールが変わりつつある今、日本経済を支える日系自動車メーカーの競争力を徹底検証した。

(吉野 次郎、張 勇祥、伊藤 正倫、広岡 延隆、上木 貴博)
写真:Getty Images、デザイン・CG:佐々木 繁

CONTENTS

激変する業界地図
世界最強はどこだ

狙いは定まった
和製ビッグ3が挑む壁

ジャーナリストがつけた通信簿
もっと刺激が欲しい

富士重工業、マツダ
模索する存続への道

勝ち残るために
家電業界の「教え」

編集長インタビュー
クルマは汎用品にならない
カルロス・ゴーン氏[日産自動車社長兼CEO、仏ルノー会長兼CEO]

日経ビジネス2012年6月4日号 26~27ページより目次