カラーテレビが自宅の居間に届いた日のことは今でも覚えている。父がチャンネル権を握り、子供たちは正座して目を輝かせた。平面ブラウン管テレビが出た時は自慢したくて友達を呼んだ。今、大型スーパーで、薄型テレビは紙おむつと一緒にカートに突っ込まれる。売る側にも買う側にも感動がなくなったのに、世界を支配するという野望に取りつかれたメーカーは、過剰投資と叩き売り競争に突き進んだ。赤字を垂れ流してもまだテレビにしがみつこうとしている。家電ニッポンよ、目を覚ませ、テレビを捨てよ。再び人々の目を輝かせる商品の芽を探せ。
CONTENTS
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パナソニック
異端児の出番 -
ソニー
「おもちゃ屋」に回帰 -
愛するソニーへ、OBからの苦言・提言
ブランドにあぐらをかいてはいないか -
シャープ
最強の下請けに -
ホンハイ、シャープ提携の真実
量産偏重から脱却を狙う
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