コンピューターシステムを巡るトラブルが後を絶たない。東京証券取引所やNTTドコモで障害が発生したことは記憶に新しい。知られざるトラブルも水面下で頻発している。今やシステム抜きにして、企業経営は成り立たない。システム障害は、企業にとって厄介な経営リスクの1つだ。企業活動を麻痺させ、顧客や取引先にも多大な支障を与える。スマートフォン(高機能携帯電話)の急速な普及がデータ爆発を誘引。「動かないシステム」が出てくる危険性は高まる一方だ。経営トップの無関心はもう許されない。

(戸川 尚樹、佐藤 央明、広岡 延隆)
(写真:Getty Images、デザイン:岡田 木華)

CONTENTS

社会基盤が機能不全に
悲鳴上げるインフラ

身近に迫るシステム危機
経営の生命線、断裂

問題多発の2000年代
トラブルは繰り返す

喫緊の経営課題
知らないは許されない

日経ビジネス2012年4月16日号 24~25ページより目次