製造業が米国の生産拠点を強化する動きが広がっている。モノ作りを失いかけた国に何が起きているのか。中国の人件費高騰、米金融緩和に伴うドル安など、競争力回復には様々な外的要因が指摘されるが、それだけではない。先を見据えた企業の戦略、州政府の積極的な支援策など、主体的な努力も背景にある。製造業の空洞化危機に直面する日本は何が学べるのか。

(ニューヨーク支局 細田 孝宏)
(イラスト:岡田 航也)

CONTENTS

米製造業ルネサンス
デトロイトがテレビを輸出する日

続々集まる大企業
米国を選んだ理由

地方政府の支援
招く側も厳しい競争

日経ビジネス2012年4月16日号 44~45ページより目次