東日本大震災から1年。 今も東北の沿岸部には、あの時のままの荒野が広がる。
「3・11」――その日を迎え、人々の心には、再び凄惨な光景が蘇った。だが、目を凝らしてみれば、復興の息吹を見つけることができる。静かに動き出した人と企業は、震災前とは違う未来へと向かっている。多くの尊い命と、歴史を紡いだ故郷を失った代償に、新しい地域と企業のあり方を手にしようとしている。長くも短い、被災地366日の物語。

=敬称略(金田 信一郎、安藤 毅、篠原 匡、鵜飼 秀徳、瀬戸 久美子、白壁 達久、上木 貴博)
(写真:清水 健、デザイン:佐々木 繁)

CONTENTS

被災者に捧げるレクイエム
復興は鎮魂の響きとともに

被災地の裏面
復興前夜、闇深し

色褪せる復興計画
立ちはだかる障壁

子供たちが紡ぐ希望
荒野に芽生える未来

企業が今、すべきこと
地域中心主義へ

日経ビジネス2012年3月12日号 26~27ページより目次