経営破綻、逆転敗訴……「挫折の主役」は今、何を思うのか。雑誌『日経ビジネス』の連載として2012年に掲載された。
シリーズ
挫折の軌跡

完結
7回
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「世界一」は諦めない
世界陸上で2度の銅メダルに輝いた日本を代表する陸上選手が引退した。実業団を退職してプロ化を宣言した孤高の「侍ハードラー」。トラックでの戦いは終わったが、世界一への夢はまだ諦めていない。
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東電の主、原発事故に散る
10年にわたって東京電力に君臨した勝俣恒久会長が、株主総会で退任する。「チェルノブイリ級」の原子力発電所事故によって、歴史にその名を残す。原発運営のノウハウを世界に──。その夢は3・11で霧消した。
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名門メーカー、破綻の真相
オーディオファンの間で、伝説のブランドだった山水電気が破綻した。20余年前、低迷するブランドを外資系企業に売却したかつての経営トップ。彼が見た「アンプのサンスイ」の凋落は、今の電機メーカー低迷の構図と重なる。
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切り餅訴訟、訴え届かず
切り餅の「切り込み」を巡る特許紛争において、知財高裁で逆転敗訴。ライバルよりも先に開発した点を主張したが、証拠として採用されなかった。特許や知財に対する「認識の甘さ」を認めつつも、審議に対する疑義を呈す。
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巨額粉飾、苦闘の6カ月
歴代経営陣による巨額粉飾事件に巻き込まれ、社長に就任、再建に奮闘した。だが、自身を含む取締役の全員退任が決まり、新経営陣には銀行関係者が並ぶ。かつて金融支配からの脱却を目指した生え抜きの1人、高山氏は何を思うのか。
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「国産DRAM、円高に負けた」
国内唯一のDRAMメーカー、エルピーダメモリが経営破綻した。公的資金の投入で再建を目指すも、価格下落と円高に翻弄された。大きな期待を受けて再建を担った剛腕経営者は、どこでつまずいたのか。
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前首相、3・11の真相を語る
首相として震災復興を担ったが、対応の遅れや情報開示の問題を指摘された。打ち出した脱原発路線は、「延命策」「人気取り」と批判を浴びる。退任に追い込まれたが、今後も原発事故の再発防止に取り組むという。
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
全8回