2012年3月19日号
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特集 ガバナンス漂流
企業統治は内から腐る
大王製紙前会長・井川意高被告のスキャンダルは、現経営陣と創業家の内紛に発展した。だが、そもそもの原因は、創業家の暴走に歯止めをかけられないグループ構造にあった。経営トップの恣意を容認する内部チェック体制の崩壊は、どこの企業でも起こり得る。
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特集 ガバナンス漂流
外部の目は節穴か
経営層に対する監査法人、銀行など外部からの牽制力が失われつつある。オリンパス事件の裏にも監査法人の力の衰退があった。景気低迷と規制強化の中、銀行も牽制力を弱め、経営中枢は空洞化しつつある。
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特集 ガバナンス漂流
業績は統治で変わる
4期連続最終赤字見込みのソニーがハワード・ストリンガー会長兼CEOの退任を決めた。業績不振を続けたトップを早期に代えるのもガバナンス。ソニーは十分ではなかった。一方、ニッセンホールディングスは社外取締役を生かす仕組みを作り、不振を抜け出した。
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特集 ガバナンス漂流
しっかりしたガバナンスは経営を鍛える
ガバナンス改革は2007年、私が社長の時にスタートした。当時、当社は法改正などがあって業績が悪化し始めたが、社内の人間だけでは環境変化に対する思い込みが多く、株主にきちんとした説明もできない。経営層自体の改革はそのためにも必要だった。
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特集 世界最強 日の丸2輪
世界最強 日の丸2輪
インドネシアの首都、ジャカルタでは、交通の主役は自動車ではなくバイクだ。商用バイクから進化した「モペット」と呼ばれるバイクや、スクーター。貧弱な交通インフラのため慢性化している渋滞の隙間を縫って2人乗り、時には3人乗りのバイクが先を争うように走り抜ける。
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特集 世界最強 日の丸2輪
切り札は「逆輸入車」
世界で強さを誇る日の丸2輪だが、国内市場は苦戦が続く。販売の低迷に加え、円高で国内生産も岐路に立つ。日の丸2輪が産業界初の「脱・日本モデル」となる日は近い。
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特集 世界最強 日の丸2輪
国内市場回復への3つの課題
国内販売は2011年にようやく底入れした。今年は下がると見ているが、当面は44万~45万台程度で推移するだろう。市場が縮小したのは様々な理由がある。大きな要因は価格だ。今のバイクは高すぎる。環境規制への対応で様々な技術開発が必要で、コストが高くなってしまった。携帯電話やデジタル機器など若者の趣味嗜好が多様化したことも原因だろう。何かブレークスルーが必要だ。
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特集 世界最強 日の丸2輪
2輪低迷は私の失敗
ホンダ、ヤマハ発動機、スズキ。日の丸2輪の3強といえば、この名前が挙がる。ところが成長著しい新興国市場で、なぜかスズキの存在感が乏しい。そのせいか2009年3月期から2輪事業は3期連続で部門営業赤字を計上。今期も赤字幅こそ小さくなるものの、30億円前後の営業赤字が残る見通しだ。スズキの2輪事業に何が起きているのか。鈴木修会長兼社長に聞いた。
オピニオン
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