不夜城、東京・歌舞伎町の北辺、職安通りと大久保通りの間にその街はある。
大久保──。
かつては街娼とヤクザがたむろする物騒な地域だったが、今では多様な外国人が集まる国際都市に姿を変えた。
特に、「韓流の聖地」と化した最近は観光客が大挙して訪れる一大スポットに変貌している。
成長が止まった夕暮れ時の日本にあって、強い磁力でヒト、モノ、カネを引き寄せる「オオクボ」。
可能性と矛盾をともに抱える内なる「新興国」の実態に迫った。

=敬称略(篠原 匡、上木 貴博、白壁 達久)
(写真:稲垣 純也)

CONTENTS

プロローグ
国際都市、オオクボの光と影

韓流起業家が目指す街
「聖地」に宿る熱源

内なる新興国パワー
波に乗り損ねる日本

オオクボが映す5年後の日本
“開国”後を問う現実

日経ビジネス2012年2月20日号 26~27ページより目次