新興国株の調整や円高を受け、足元では投資資金の国内回帰が鮮明だ。ただ、目を凝らすと底流では正反対の動きが強まりつつある。日本の将来に不信を抱く個人マネーが、静かに海外へ逃避しているのだ。今まで投資に縁遠かった人も、日本経済の脆弱性を認識し始めたと言える。個人マネーの新しい流れと、その背景を追った。
CONTENTS
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case1 香港
若手実業家、手荷物で700万円 -
case2 マカオ
会社設立し節税、将来はタイ移住も -
case3 シンガポール
教育水準の高さに引かれ、移り住む -
case4 オフショア・ファンド
国民年金は払わず、「自分年金」作る -
福田 浩彦(福田税理士事務所代表)に聞く
税務当局、海外資産の把握に動く