岐阜県瑞浪市の日本原子力研究開発機構の調査施設。深さは地下300mだ(写真:堀 勝志古)

電力政策の見直し議論が進む中、一向に解決の糸口が見えない問題がある。原子力発電が生み出す放射性廃棄物、いわゆる「核のゴミ」だ。その処分の難しさは、福島第1原発事故で改めて浮き彫りになっている。放射能の除染作業に伴う廃棄物の捨て先が、どこにも見つからないからだ。核燃料の燃えかすは除染ゴミよりはるかに毒性が強く、「死の灰」とさえ呼ばれる。汚染を防ぎ環境を守るには、死の灰を封じ込め、未来永劫、隔離する必要がある。有力なのが地下深く埋める地層処分だが、候補地選びは世界中で難航している。行き場の見えない、核のゴミ。未来の世代に、そのツケを回すわけにはいかない。

国内に存在する主な放射性廃棄物とその量

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原発の後始末

図解 日本版「核のゴミ」の処分

白紙撤回が続出
世界で迷走、核のゴミ

日経ビジネス2012年1月30日号 60~61ページより目次