2012年が幕を開けた。東日本大震災で身も心も疲弊した昨年から心機一転。今こそ希望を持ち直して新年に向き合おうとしている人は多いはずだ。震災の痛手からいち早く立ち直るためにも、日本経済の明日を担うビジネスパーソンに不可欠なのは、日々刻々と変化する経済指標を読み解く力だ。日経ビジネスは著名エコノミストやトップアナリストなど74人に、世界と日本を読み解くために注目される指標を選んでもらい、そこから導かれる明日の経済の姿をマクロとミクロの両面で分析した。辰年の2012年。指標を活用し、日本経済に“昇り竜”の勢いを取り戻そう。

CONTENTS

2012年の世界経済
日本は周回遅れで首位浮上

日本
「空洞化」を乗り越える 瓦礫からの復活

欧州
ユーロ「統一」の幻想 危機波及、どこまで

米国
「日本化」も足かせ 回復と失速の狭間に

新興国
高成長に潜むワナ 世界が見守る「軟着陸」

為替・商品
問い直される通貨の実力 超円高、今年も持続?

日本の株価と企業業績
逆風に耐え、前へ

日経ビジネス2012年1月9日号 16~17ページより目次