トヨタ自動車が、生まれ変わろうとしている。事業領域をクルマ作りから街作りにまで拡大。歴代経営者が思いを込めた事業を1つの形に収束させ、クルマを起点に人の暮らしを変える壮大な試みに乗り出す。本業のクルマ作りでも、生産から開発まで様々な挑戦を始めた。背景には、ここ数年直面した数多くの試練と、日本最大の製造業であるがゆえの苦悩がある。逆境の中でトヨタが描いた未来図を取材した。

CONTENTS

広がる事業領域
クルマから街作りへ

「生産」も生まれ変わる
東北で進む実験

車体メーカーは地域同士で競わせる

クルマの設計は地域ごとに変える

カイゼン、世界に根づく
輸出拠点、国内から海外へ

IT駆使し、クルマ離れに歯止め

自前主義からの転換
「仲間」探しが始まった

提携で新たな発想取り込む

変わらざるを得ない理由
王者ゆえ苦悩深く

過去の成功体験を崩せ

日本のために「籠城戦」

日経ビジネス2011年12月19日号 26~27ページより目次