創るべき未来はいったいあるのだろうか。そんな問いが私の心をよぎる。束芋の作品には、明るい未来への展望といった、人類成長神話へと帰依していくような楽観はない。従来型のアートを否定するのでもなく、喧伝された日本のアニメやかわいさを揶揄するような視線に、その作品群は満ちあふれている。

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日経ビジネス2011年10月31日号 92ページより特集目次号全体の目次

この記事はシリーズ「特集 次代を創る100人」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。