中西宏明は、昔から「場」作りに長けていた。1969年、私と中西が東京大学工学部3年の時のことだ。当時は大学紛争の真っただ中だった。学生の心が学問から離散しかかった時、中西は学友を集め、議論の場を設けようとした。共産党からノンポリまで一人ひとりに声をかけて口説いていく。くせのある者ばかりだったが、不思議と中西の言葉に揺り動かされ、集まってきた。決して自分の考えを強要しない。だが、人を1つの場と目的に導く強い引力を持っている。
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