ねじれ国会の同意人事騒動の果て“3度目の正直”で選任された白川方明・日銀総裁の評価は「結果オーライ」で定着して久しい。学究肌の理論と経験手腕の実務に裏打ちされた人格・見識は日本経済に対する数少ない信用材料の1つ。日銀では信用機構課長、企画課長などの主要ポストを歴任した。国際会議のたび、白川総裁の発言が注目される。特にバブル崩壊後に日銀が打ち出した果敢な非伝統的政策を欧米諸国が採用し始めてからだ。白川総裁は、“失われた10年”でトラブルシューターとして活躍した。講演テキストが国際金融界で広く“教科書”として読まれるゆえんである。