繊維部門にいた頃、部下を連れて地方に出張する機会があった岡藤正広氏。現場の空気を感じるため、街の百貨店に足を運ぶと、伊藤忠が展開しているブランド店が閉店する現場に出くわした。店長に理由を聞けば、「売り上げが伸びないから」と言う。商品を手に取ると、シャツが1枚2万5000円もした。「都心の百貨店ならまだしも、地方でこんな価格で売れるはずないやないか」と、岡藤氏は驚いたが、本社には現場の空気が分からない。恐らく、「この値段で売れ」と杓子定規に指示したのだろう。値付け1つ取っても、現場を知らないと、とんでもないミスを犯すことを実感した。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り510文字 / 全文文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

オリジナル動画が見放題、ウェビナー参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題