JFEエンジニアリングが建設した太陽熱発電の研究開発施設。三鷹光器の技術も使われている

 JFEエンジニアリングが横浜市に、国内最大規模の太陽熱発電の技術開発施設を建設した。太陽光を反射する鏡「ヘリオスタット」を並べ、タワー上部に光を集めて発電するのが太陽熱発電。新施設ではヘリオスタットを87基並べ、実用化に向け開発を進める。

 岸本純幸社長は10月5日の開所式で「面積当たりの発電コストをシリコン型太陽電池の半分にする」と宣言。技術開発が着実に進んでいることをにおわせた。2012年には今回の設備の5~10倍の実証試験を国内外で実施する。グリーンプロジェクト本部の家本勅プロジェクトマネージャーは、「今進めている要素技術の開発に成功すれば、国内で実証ができそうだ」と明かす。

 日本での再生可能エネルギーの花形は太陽電池だが、海外では太陽熱発電も活況を呈する。同社は、2013年度に太陽熱発電を実用化し、2015年度に太陽電池と併せて売上高を500億円以上にする目標を掲げる。

(山根 小雪)
日経ビジネス2011年10月17日号 16ページより目次

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