ディズニーにとって、日本は特別な市場だ。

(写真:古立 康三)

 日本では今、子供の数が減り、高齢化が進んでいる。一方で、大人になってもキャラクターグッズを支持する人たちが大勢いる。バッグにキャラクターグッズをつける、携帯電話の待ち受け画面をキャラクターの絵柄にするなど、日々の生活の中で、若い女性たちは様々な用途でキャラクターを取り入れている。ここに、他国とは異なるビジネスチャンスがある。

 また、日本は商品のデザイン力に長けている。商品を作るに当たって、ライセンス提携先企業とのパートナーシップは非常に重要だ。

 この数年、ウォルト・ディズニー・ジャパンは「大人ディズニー」という新しい切り口で様々な商品を展開してきたが、日本の場合、モノ作りに対して高いレベルを持つビジネスパートナーが多い。彼らといい関係を築くことができた結果、大人も喜ぶ商品を生み出せていると考えている。

 今後は、日本発の大人ディズニー関連商品を海外に輸出していきたい。既にアジア圏をはじめとする様々な国から、自分たちの国でも扱いたいとの話が出ている。将来的に、大人ディズニーの商品を海外で展開するのは間違いない。

 日本で作ったモノは、もっと世界で売れる。日本の人口だけを考えていると消費市場は縮小して見えるかもしれないが、もっと視野を広げて考えなくてはいけないと思う。

 2012年、大人ディズニーで特に注目しているのは、テレビとソーシャルゲーム市場だ。

 3月に新BSチャンネル「D-life(ディーライフ)」が始まる。無料放送のBSチャンネルで、ターゲットは大人の女性だ。新たなメディアを持つことで、フランチャイズ戦略にさらなる広がりが生まれ、日本のディズニーの全事業にプラスの効果を及ぼしてくれるだろう。ソーシャルゲーム事業については、来年はゲーム数が一気に増え、売上高は今年の5~6倍になると想定している。

 グッズの開発からインターネットや携帯サイト連動型のサービスまで、大人ディズニー市場については今後、海外市場も意識しながら積極的に展開していく予定だ。日本発の大人の女性向けキャラクター「UniBEARsity(ユニベアシティ)」も、世界に広めていきたいと考えている。(談)

日経ビジネス2011年11月14日号 59ページより目次