(写真:古立 康三)

 名古屋を中心に416の喫茶店「コメダ珈琲店」を展開するコメダ(名古屋市)。10月に日本マクドナルドホールディングス出身の安田隆之CEO(最高経営責任者)を迎え入れ、出店を強化する。今後の戦略を聞いた。

 ――今、商圏拡大をする理由は。

 「首都圏などではカフェ文化が到来し、喫茶店が街中から姿を消してしまった。そうした中、コメダは東海地区を中心に伝統的な喫茶店を維持し、お客様に支持されてきた。今、関東や関西では改めて、喫茶店に行ってくつろぎながら時間を過ごすという文化が求められるようになった。そこにコメダの成長機会を感じている」

 ――他店とどう差別化するのか。

 「コメダはフルサービス型の伝統的な喫茶店で、ほかのコーヒーチェーン店とは得意分野が異なる。目的来店されるお客様が大半で、滞在時間は1時間程度と比較的長い。客単価もほかのコーヒーショップやファストフードより高めだ。郊外の生活道路に面しているような立地で、広めの駐車場を併設した既存のコメダモデルは、他の地域でも必ず成功すると確信している」

 ――今後の成長戦略は。

 「既存店の売り上げをきっちり伸ばしつつ、関西や関東の郊外を中心に新規出店を進める。5年以内に最低でも800~900店舗、最大で1000店舗まで拡大する。店舗数でコーヒーチェーンの3強の一角は必ず占める心づもりだ」

(聞き手は 瀬戸 久美子)
日経ビジネス2011年11月7日号 20ページより目次

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