騒動のまっただ中にいるキーパーソンにインタビューを敢行。彼らの本意、真相に迫る。
シリーズ
渦中のひと

完結
37回
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中国観光客に依存しない
日中関係の悪化で中国人観光客は激減。だが、沖縄のダメージは小さい。9・11で崖っぷちに追い込まれた経験が、沖縄の観光業を強くしてきた。沖縄観光業界の名物経営者は、沖縄に日本の未来を見ている。
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文楽の火は消さない
橋下徹大阪市長の鶴の一声で、補助金が25%減額され、一時は支給も凍結された。文化保護の立場の文楽協会と、振興に力点を置く市長との間で意見が対立。公開での意見交換会を経て支給凍結も解除されたが、事務局長がその実情を語った。
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守れなければ日本沈没だ
政府の対応に業を煮やした地方議員たちが、尖閣諸島への上陸を強行した。「国益」と「外交」の間で、日本はどのような国家観を持って対応するのか。上陸した都議は、尖閣諸島で「ニッポンの国境と未来」に思いを巡らせた。
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「薬局大淘汰時代」の予言
市場が急拡大する調剤薬局業界で、報酬6億円を誇る剛腕経営者。北海道で創業した男は、448店の巨大チェーンを築き上げた。国策に機敏に対応し、負債を恐れず、一気呵成に攻め続ける。
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政治の劣化に我慢ならん
政界のご意見番、森喜朗元首相が、政治の現状を憂いながら「引退」する。ガンに侵された「総理の孤独」、そして問題発言の真相を語った。今後はプーチン氏との友情を盾に、ロシアとの北方領土問題の打開を探る。
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事故は日本社会を問う
福島第1原子力発電所の事故原因を究明し、原子力に関する行政組織の見直しを含む基本政策を提言するため、昨年12月に設置された国会の東京電力福島原子力発電所事故調査委員会。7月5日に公表した調査報告書では「自然災害ではなく…
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「戦艦大和」の舵を切る
東京電力の新会長に下河辺和彦氏が就任して1カ月半が経った。政府は7月31日、原子力損害賠償支援機構を通じて1兆円の公的資金を注入。東電は、実質国有化されている。新生東電の舵取りを任された下河辺会長は、巨大組織に乗り込ん…
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「事故は人災」で意見対立
「福島原発の事故は人災」。国会事故調の黒川委員長はそう断言した。だが、東電の新トップに就任した下河辺会長は、その言葉に反論する。果たして、甚大な事故を起こした東電は変革できるのか、2人に聞いた。
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瓦礫処理は北九州の民意
6月20日、北九州市が宮城県石巻市の瓦礫処理の受け入れを表明した。多くの自治体が頓挫する中で、北九州市が決断できたのはなぜか。峻烈な公害を乗り越えた環境先進都市としての経験と矜持を市長が語る。
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24時間総会、波乱の内幕
コンプライアンス問題に揺れた、ゴルフ場運営大手のアコーディア・ゴルフ。一部株主との委任状争奪戦となったが、株主総会で押し切っていったん決着した。だが、この先には、信頼回復という長い道のりが待ち受けている。
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事故と「バスの復権」
7人が死亡したバス事故の後、非難の嵐にさらされながらも業界をまとめてきた。考え得る安全対策をすべて打ち、ネット活用と新サービスで成長を目指す。「バスで日本を元気にする」。斜陽産業に眠る潜在力を信じて奔走する。
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地方都市から国を変える
愛知県が道路公社の運営権を民間企業に譲渡する方針を固めた。地方自治体が管理する有料道路としては初の試みとなる。橋下大阪市長や石原都知事との「3大都市連合」で国政を視野に入れる。
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薬のネット販売、なぜ認めぬ
「薬のネット通販」が勝訴したのも束の間、厚生労働省が上告に踏み切った。国を相手に3年の法廷闘争を続けてきたケンコーコムの後藤玄利社長。長引く訴訟でビジネスチャンスがしぼむ中、表情には強い憤りが滲む。
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「コジマ単独でも勝てる」
かつて業界トップだった家電量販大手のコジマがビックカメラの傘下に入る。「そんな話は聞いていなかった」。創業家の小島章利会長は憤りを隠せない。自主独立でもやっていけたという小島氏が、無念の思いを語る。
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拙速な再稼働は許さない
関西電力大飯原子力発電所の再稼働を巡って、慎重な姿勢を崩さない。拙速な再稼働を批判、恒久的な安全対策を国や電力会社に求めている。私たちには未来に対する責任がある――。そう断言する知事の思いとは。
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問責された「応援」の真相
市長選の告示前に、候補者の支援要請文に署名していた問題が噴出。野党から「大臣の資質なし」と糾弾され、問責決議案が可決された。「身柄は国家国民に預けた」として、残された職務で町づくりに奔走する。
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シーガイアとカジノの未来
セガサミーを率いる男が、「バブルの遺産」と言われるシーガイアを買収した。黒字化が難しいリゾート施設を、いかにして立て直すのか。カジノの景気浮揚効果も含めて、リゾート産業の未来を語る。
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原発事故の真相を抉(えぐ)る
民間による原発事故の調査報告が発売後1カ月で9万5000部に達した。調査・検証に挑んだのは、政府、電力業界、マスコミから独立した財団法人。発起人の前朝日新聞社主筆は、企業経営者らと日本再建の道筋を模索する。
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機密漏洩、40年の大罪
ドラマにもなった西山事件は、外務省事務官とのスキャンダルが話題に。その事件発覚から40年後、西山太吉氏は機密を暴いた真意を語った。沖縄返還に始まった日米関係は、日本を「国策なき軍事大国」へと変容させた。
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大王製紙の「異常」を斬る
長年続いた創業家支配からの脱却を目指す大王製紙が、内紛に揺れている。株式買い取り交渉が難航し、創業家との摩擦は激しさを増すばかり。グループ分裂さえ現実味を帯びてきた中、騒動の中心人物が取材に応じた。
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全8回