「日経ビジネス」読者が読んでおくべき書籍の書評をお届けします。雑誌『日経ビジネス』の連載として2013年末まで掲載されました。
シリーズ
本

完結
164回
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新刊の本棚
良質なしつもん(質問)を活用してビジネスで成果を上げる方法を示す。質問は顧客や部下との距離を縮め関係を良好にするための最強の武器となる。
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景気浮揚で営業本好調
東京駅の駅前にあるため、客層は30~50代の会社員が中心です。新入社員が読む入門書よりは、会社内で指示を出したり、決定権を持っていたりする人向けの本を多く揃えています。
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「気づく」ことの意味
本書は、元塾講師の著者が生徒たちに伝えてきた、10話の感動のストーリーをまとめた1冊である。いずれも身近な話題で、肩に力を入れずに読める。
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新刊の本棚
デジタル化に伴い本業の写真フィルム市場が「消失」する危機に直面した富士フイルムホールディングス。会長兼CEO(最高経営責任者)の著者が実行してきた構造改革の全貌を記す。
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「友だち」よりも「戦友」を作れ
――タイトルは随分挑戦的ですが、どのような思いが込められているのでしょうか。 最後まで本を読めば分かるのですが、本当に言いたいことは、英語のサブタイトルに込められています。「こうやって人脈を築け」という「人脈本」の対抗作…
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4倍速で働くか 普通に働くべきか
異色のベンチャーとして注目が集まるテラモーターズの社長の本。2010年設立の同社は、電動バイク・電動3輪・電動シニアカーの開発・設計・販売を事業内容としている。EV(電気自動車)生産は、開発・製造の各段階で複数の外部企業…
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新刊の本棚
大型台風やゲリラ豪雨による河川の氾濫、土砂崩れなどの被害が相次ぐ中、治水に新しい視点を提供する1冊。軸になるのは川をベースに雨水が集まる「流域」だ。日本列島を流域で区分けした地図を作ると、行政区分地図とは大きく異なるも…
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自分の心の動きを知る
ランキングを見ると、いわゆる自己啓発をテーマにした書籍の強さが印象的です。今回紹介する7位の『やってのける~意志力を使わずに自分を動かす~』は、自己啓発本としては異色のアプローチの本です。
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「熱意」の効用を見直せ
以前、人材コンサルティング会社、プロノバの岡島悦子社長の講演を聴く機会を得た。その時の「戦略では差別化しにくい時代になっている」という彼女の言葉が、今でも非常に印象に残っている。
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新刊の本棚
映画を通してビジネスパーソンが参考にすべき考え方や振る舞いを紹介する。リスクを負ってでも決断し勝負すべき時があると教える「飛べ!フェニックス」、迷った時こそ、直感や経験ではなく優先順位に従ってものを考えるべきと示唆する…
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早期英語教育は必要か?
著者は、日米で弁護士を務めた後、2010年から全国最年少校長として大阪府の高校に赴任して話題になった人物だ。帯に大きく「最年少校長の高校グローバル革命」とうたわれているように、本書は自身の校長体験も踏まえて、「グローバ…
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成長追う発想からの転換を
機関投資家として長年投資に関わった経験から、経済を合理的に予測することの難しさを説いています。相場のプロは、経済理論をどう見ているのでしょう。
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新刊の本棚
IKEAには買い物という本来の目的を離れ、子連れでご飯を食べながらおしゃべりを楽しむ母親集団がいる。脱原発など最近のデモに闘争性はなく「楽しくやろう」という意識が主流になっている。社会には多くの問題が存在するが、人々は…
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敗北に負けない男、トウ小平
「forty plus forty plus forty plus forty times forty」35章の表題が、20年近く前に原著を読んで以来、強烈に頭に残っている(日本語版では下巻第6部に収録)。
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「表現者」を目指す会社員
ビジネス書の中でも人気ジャンルの1つである「自己啓発系」の書籍に、売れ筋の変化が見られます。
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新刊の本棚
メールソフト「ポストペット」の生みの親が「風の谷のナウシカ」に登場する架空の1人乗り航空機の製作・飛行に挑んだ10年間を振り返る。2分の1サイズ模型から実機へ、人力によるゴム索曳航からジェットエンジン搭載へと夢が実現する…
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迷路尽きないインドの魅力
――インドに40年以上も前から足を運び、70回を超える渡航歴を基に日本人がほとんど知り得ない政治、経済、宗教、文化の深部を描いています。そもそもインドに行かれたきっかけは。
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患者は“がん”と闘うべきか否か
昨年末に刊行された本書が売れ続け、ミリオンセラーに迫っている。1996年刊の『患者よ、がんと闘うな』の大ヒットで名を馳せた著者だが、どうやら“第2次近藤誠ブーム”がやってきたようだ。
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新刊の本棚
ダイエー創業者・中内功氏の秘書として仕えた著者の回想録。身近な目線から、冷徹な仕事の鬼、といった一般的な印象と異なる面を捉えている。著者の目に映る中内氏は「正直さ」を最も重視し、新しいもの好きで損得勘定はそこそこに夢とロ…
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歴史への直視が生む洞察
米国の小説家、カート・ボネガット・ジュニアは自作において、第2次世界大戦でドイツの敗北が決定的になった後にドレスデンを徹底的に破壊した無意味な空爆を、虐殺とはこういうことだと、独特の筆致で描いた
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
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10 Questions
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ファクトフルネス思考
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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テスラが仕掛ける電池戦争
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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