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技術&トレンド

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日本発のツブで発電向上
現在主流の結晶シリコン系太陽電池の限界を超える次世代技術の研究が進む。「量子ドット」というナノ技術を駆使して、発電の効率を飛躍的に高める。開発に成功すれば、太陽電池だけで動く電気自動車やスマホなどが実現するかもしれない。
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LED光や熱から目を守る
縮小が続くメガネ市場で機能競争が勃発している。各社が狙っているのは、今までメガネを着用してこなかった新たなユーザー。パソコン作業時などに目を守るといううたい文句で、新市場を切り開く。
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634m実現した超速ワザ
世界一高い電波塔「東京スカイツリー」が、ついに完工した。雲上にそびえ立つタワーを、わずか3年半でほぼ遅れなく施工。短納期のカギは、需要の少ない特殊工法を捨てなかったことにある。
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手書きノートをデジタル化
紙に書いたメモや図を、そのままデータ化できる「デジタルペン」が注目を集めている。スマートフォンやクラウドサービスとの連携で、利便性が格段に向上した。個人利用から業務用途まで、幅広い可能性が見込める分野だ。
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技術で築く中国包囲網
生産を独占する中国の市場統制に悩まされ続けてきたレアアース(希土類)。しかし、ここにきて使用量削減やリサイクルのための技術を日本勢が確立し始めた。日本企業が得意としてきた技術で、“中国包囲網”を築けるか。
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太陽光使い化学原料作る
太陽エネルギーを使って、水と二酸化炭素から燃料や化学原料を作る人工光合成。化石燃料に依存せず、二酸化炭素の削減にも寄与するため、脚光を浴びている。技術的なハードルは高いが、実用化に向けて世界各国が本腰を入れ始めた。
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本物を超えた“夜空”
日本や世界で今、革新的なプラネタリウムが続々誕生している。恒星を映し出す投影機やデジタル映像技術の進歩によって、多彩な表現が可能になった。子供の「学習の場」だったプラネタリウムが、大人を楽しませる空間に変わってきている。
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植物の茎や葉を燃料に
植物から生成する「バイオ燃料」が普及してきた。これから期待されているのは、非食用の植物によるバイオ燃料の増加だ。食糧と競合しない燃料は、人口増と資源枯渇という地球規模の課題解決への一手になる。
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「ホタルの光」で新市場開く
韓国のサムスン電子とLG電子が今年後半、有機ELテレビを発売する。ホタルと同様に発光体に有機物を使う次世代テレビで、高画質化や薄型化に優れる。液晶テレビの進化や「クリスタルLEDディスプレー」の登場で、開発競争は激しさを…
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“極上”目指す北・南日本勢
北海道や九州などコメ作りに不向きな地域で高品質米が登場している。最先端の品種改良技術を生かし、気候変動や害虫、病気に強い品種を生み出したためだ。「コシヒカリ」一辺倒だった日本のコメ市場が、大きく変わりつつある。
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未来の事故を防げるか
次世代原発は様々な安全技術を搭載し、「過酷事故」を回避する仕組みを備えたという。プルトニウムを処分できる原子炉も登場。最終処分の負荷が軽くなる可能性も出てきた。東京電力・福島第1原子力発電所のような未曾有の大事故を、今後…
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「静かな殺し屋」そろり退治
血管経由で医療器具を体内に埋め込む「カテーテル治療」が広がる。大がかりな手術なしで、致死率の高い大動脈瘤などを治せる時代に。カテーテル治療を前提にしたハイブリッド手術室も新設ラッシュだ。
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より“人間らしく”進化
ホンダの2足歩行ロボットASIMO(アシモ)が一段の進化を遂げている。とっさの機転を利かせて手足を器用に動かし、状況に応じた適切な行動が可能になった。あたかも人間のような行動の実現で、将来的な実用化の可能性が広がってきた…
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「眠り」を測ってリフレッシュ
人生で最も長く時間を費やすもの、それは全体の3分の1を占める「睡眠」だ。日々の快適な眠りは、私生活や仕事の充実、また健康維持に欠くことができない。睡眠の状態を測定し、データ化する技術の活用事例が増え始めている。
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次世代エコカーに名乗り
高い燃費性能を持つディーゼルエンジンを見直す動きが広がっている。「空気を汚す」と言われた排ガスをきれいにする技術が大きく進歩したためだ。走りの性能も含めて磨きをかければ、エコカーとしての期待が高まりそうだ。
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「すり合わせ」の強み生かす
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置くだけでバッテリー補充
今年夏頃からワイヤレス充電対応のスマートフォンが出回り始めた。メーカーや機種を問わず使える「Qi」規格が世界標準として定着しそう。駐車するだけで充電できるEV(電気自動車)向けシステムの研究も進む。
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香り長続きで華やかに
かつては、肌触りの良さをアピールしてきた日本の柔軟剤が、大きく変わった。現在各メーカーが訴求するのは、様々な切り口による香りの楽しみ方だ。香料成分や製法の革新が、「新世代柔軟剤」の拡大を支える。
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雑多な情報が宝の山に
従来なら捨てられていたような、ペタバイト級の多種多様なデータを分析。販売予測や異変の察知、高度な自動学習などに役立てる。ITベンダー各社は大量のデータをリアルタイム処理する技術に磨きをかける。
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発電所超えた「おうち発電」
家庭用燃料電池「エネファーム」は、自宅で発電、熱から温水も作れるシステムだ。計画停電を経験した消費者からの注文が殺到、補助金の予算枠を使い果たす事態に。電力会社の火力発電所を超える高効率が特徴だが、価格が高いのがネックだ…