シリーズ
技術&トレンド

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ミラー外して小さく、手軽に
伸び悩むカメラ市場で、数少ない成長分野として注目を集めるミラーレス一眼。既存の一眼レフから反射鏡を取り去り、小型軽量化に成功した。一眼レフと同等の画質、使用感を実現するため、各社が様々な工夫を重ねる。
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ヒートアイランド防ぐ切り札
室外機の代わりに、地下100mの穴に熱を捨てる地中熱利用の空調設備。ヒートアイランド現象を引き起こさないばかりか、省エネ性能も高い。最大の課題はコスト。だが、新工法の開発で大幅な低減が見えてきた。
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自然の英知を製品に生かす
長い進化を経て生存に適した機能を得た動植物には、思いもよらないメカニズムが潜む。そうした優れた仕組みや構造を製品開発のヒントにしようという動きが活発化。日経ものづくり編集部が、「生物模倣技術」を活用した実例について解説す…
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就寝中に視力を改善
角膜の形状を変えることで近視を矯正する特殊なコンタクトレンズを東レが7月に発売。レンズを就寝前に装用し、起床後に外すと視力が改善している。手術なしに裸眼で生活できる点や近視の進行を抑制する効果が魅力だ。
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需給予測で節電促す
「デマンドレスポンス」と呼ぶ新しい電力関連技術が注目を浴びている。電力需給に応じて電気料金を変動させ、家庭やオフィスの節電を促す。東日本大震災後の電力不足を契機に、実証実験が急ピッチで進む。
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「福島のコメ」巡り火花
福島県がコメの全量について放射性物質検査を行う方針を打ち出した。コンベヤー式検査器で名乗りを上げたのは日米の5メーカー。新たな検査器が続々誕生し、各社が優位性を競っている。
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病根だけを狙い撃つ
世界で600万人の患者が苦しむ難病の1つ、肝硬変。最新の医療技術が新薬開発の道を拓きつつある。材料メーカーと研究者兼医師という異色のペアが挑む。
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陸海で前兆をつかめ
地震大国ニッポンは、これからも大地震の脅威にさらされ続ける。地震発生を予知できれば、被害は大幅に減る。だが、予知は難しい。日本で唯一、予知できる可能性を秘めているのが東海地震だ。
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終わりなき激烈トマト戦争
野菜を巡る品種改良の熾烈な競争が、種苗会社で繰り広げられている。主戦場はトマト。振動でもつぶれない品種に対抗し、受粉せずに実をつける画期的なトマトが登場。開発現場では10年先の食のトレンドを見据えたプロジェクトが、今も着…
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“非常識”を支える車両造り
車両の内装、外装に木材を使い、乗降ドアからは「煙」が出る――。JR九州では前代未聞の列車を造り、観光の目玉となっている。常識を覆す、数々の取り組みを支えたのが、試行錯誤を経て生み出した車両製造技術だ。
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車両も駅舎も省エネ
東日本大震災や少子高齢化などによって、事業環境が大きく変わりつつある鉄道業界。今号と次号の2回にわたって、鉄道技術の最前線を探る。今回は日経エレクトロニクス編集部が、省エネルギー化などへの取り組みを解説する。
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視線移動を最小に
自動車のサンバイザー部に取りつけた装置が、ルート情報などを鮮明に浮かび上がらせる。そんなHUD(ヘッドアップディスプレー)を搭載するカーナビをパイオニアが実用化。視線移動が少なくなれば、安全性も増す。精密地図やレーザーな…
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現場の連帯感を「見える化」
組織の風通しがよくない――。こう悩むリーダーは少なくないが、改善策を打ちにくい。現場のコミュニケーションの良しあしは“感覚”に委ねられ、実態を把握できないからだ。この課題を解決するため、対面コミュニケーションの実態を測定…
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開発時間とコストが大幅減
新型万能細胞であるiPS細胞を創薬に利用する研究が活発になっている。薬剤の効果や毒性を実際の人の細胞で調べられるのが強み。薬の開発にかかる時間とコストを大幅に削減できると期待されている。
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防炎性や形状改善で進化
災害時に避難所の間仕切りとして使われる段ボール。欠点は燃えやすさだった。そこで燃えにくい防炎段ボールが開発され、今年4月に間仕切りとして製品化された。一方、物流の現場では極限まで無駄を削った段ボールが登場し、導入の動きが…
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見えざる恐怖を可視化する
放射性物質が発する放射線の量を色で示すカメラが、相次いで開発された。一般消費者向けの低価格線量計は、3カ月で17万台の出荷を記録。原発事故から1年、目に見えない放射線をとらえるための新製品が次々と生まれている。
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工期短縮とコスト減に挑む
新東名高速道路の御殿場JCT~三ケ日JCT間が、今年4月14日に開通した。一度に開通する長さとしては日本の高速道路史上最長で、トンネルや橋なども多い。過酷な施工条件の中でどう建設されたのか、日経コンストラクション編集部が…
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暗くせずに涼しくする
今年も「節電の夏」が近づいてきた。特に日中の消費電力量の低減が課題だ。そこで太陽熱が屋内に入るのを防ぐ窓ガラスやフィルムが人気を集める。可視光線はなるべく通し、赤外線を遮ることで明るさと遮熱のバランスを取る。
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日本の技が変える空の旅
最新鋭航空機「ボーイング787」の路線拡大が着々と進んでいる。最初の顧客であるANAに続いて、この春、JALも初号機を受領。「空」に革命をもたらすこのハイテク機の製造を支えたのが、日本企業だ。
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画面くっきりの“裏”を探る
新しい「iPad」は「iPad 2」に対して、技術的にどのような進化を遂げたのか。中身に迫るべく、実機を分解して探ってみた。そこには、液晶パネルの高精細化を実現するための戦いがあった。