この先の企業経営にはトップをはじめとするリーダー層のテクノロジーへの理解が欠かせない。今後の普及・成長が期待される、注目すべき技術トレンドを分かりやすく解説する。
シリーズ
技術&トレンド

完結
107回
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念じるだけでモノを動かす
考えた際に発生する「脳波」を活用する動きが広がる。念じるだけで機器を操作する技術の実用化も一部で始まった。「念力」がコミュニケーションを変えるかもしれない。
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道なき海も自在に走る
ジェームズ・ボンド「007」の映画に登場した水陸両用車が世界を魅了して40年弱。日本でも、陸上と水上を自在に走る夢の車両が現実に運行し始めている。観光や防衛、災害対策にも用途は広がり、新しい移動手段として注目を集める。
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荒れた路面もスイスイ
自動車誕生以来続いてきたステアリング操作の仕組みが、ついに変わろうとしている。日産自動車が新型「スカイライン」で「ステア・バイ・ワイヤ」と呼ぶ電気制御技術を採用。クルマの安全の根本に関わる操舵技術だけに、研究から実用化ま…
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より軽く、弾んで全力疾走
ランニングシーズンが到来し、シューズ各社が激戦を繰り広げる。新しい素材や製法で、これまでの概念を覆す商品が登場。 2020年の東京五輪に向け、シューズはさらに進化する。
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死の病、「治癒」への挑戦
エイズによる死者数が、年々減少している。ウイルス感染後の発症を抑える薬の普及が、「死の病」のイメージを変えた。だが、治癒や予防の実現にはもう少し時間がかかる。当面は自衛策が肝心だ。
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ゴミと大腸菌で薬ができる
廃棄されたペットボトルや食べられない植物などを原料に化学品を作り出す。遺伝子組み換えした微生物の力を利用することで、生産効率を高めている。環境に優しいだけでなく、コスト競争力も高まり、脚光を浴びている。
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“鉄の島”で埋め立ていらず
日本独自の技術である人工の浮島「メガフロート」を、世界へ売り込む動きが始まった。埋め立てに比べ、コストや工期だけでなく、環境配慮の面でも大きな利点がある。燃料備蓄、開発基地など洋上スペースの有効活用へ大きな可能性をもたら…
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超電導で疾走、新「超特急」
約50年もの研究開発期間をかけたリニア中央新幹線。時速500kmの圧倒的なスピードと安定性で、他国のライバルを寄せつけない。究極の超高速特急が、2027年の開業へ向けていよいよ動き出す。
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空飛ぶ基地局で「圏外」根絶
必要な時につながらない。東日本大震災で浮き彫りになった携帯通信網の脆弱性。その教訓を生かし、無人飛行機や気球を中継役に使う「空中基地局」の開発が進む。災害時の「圏外」を根絶することができれば、人命救助などにも貢献しそうだ…
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君も名ドライバーになれる
名ドライバーと言われるには、大きく3つの条件がある。滑らかな走りと迅速な危機回避、そしてスムーズな駐車だ。快適なだけでなく、燃費や安全性、渋滞も改善する技術の最前線を追う。
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人と家電は友達になれるか
家電や機器の間を無線で連携し、自動制御する仕組みが実用化段階に入った。大幅な節電を果たせるだけでなく、外出先からの指示や情報確認が可能に。人が操作しなくても、「対話」を通じて最小の電力消費で家電を動かせる時代が到来する。
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エメラルドの海を発電所に
海面と深海の温度差を利用して発電する、世界初の実証試験が日本で始まった。実用化できれば、地球の面積の約7割を占める海が、いわば巨大な発電所となる。発電出力が安定している点が売り。自然エネルギーの新たな主役になるかもしれな…
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次世代カー、お手本は昆虫
日産自動車がハチと魚の行動観察から自動運転カーを開発した。東京大学はロボットへの応用などを視野に、昆虫の脳を再現する。生物の神秘をどこまで解明し、生活に役立てられるのか。
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都心の「隙間」に超高層ビル
来春に全面開業予定の「あべのハルカス」は地上300mの高さで日本一になる。新しい施工方法で、空きスペースのない敷地での難しい工事に取り組んだ。2020年の東京五輪へ向け、都市再開発の有力な手法として広がる可能性がある。
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グーグルが月を目指す理由
宇宙開発に参入する民間企業が増えている。彼らが目指すのは、最高性能の追求よりも、圧倒的な低コスト化。旅行や資源開発など、宇宙産業育成の起爆剤となるか。
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「寿司特急」厨房から一直線
客と厨房を一直線にレーンでつなぐ、“回らない”寿司店が増えている。廃棄ロスや人件費の削減で運営効率は劇的に改善。提供時間も大幅に短縮した。原料高、人材不足に悩む外食にとって、「直送配膳」は大きな魅力を秘める。
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「ビール腹」なんて怖くない
ダイエットにつながるとして、糖質を低減した食品が相次ぐ。単に糖質を減らすだけだとまずくなるため、各社は独自の製法でを味を改善。糖尿病患者の食事療法の選択肢としても、注目が集まる。
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トンカツ食べてダイエット
油を使わないで、空揚げやトンカツを調理できるフライヤーが脚光を浴びている。ヒーターで熱した空気を、ファンを使って本体内で高速循環させて調理する。脂肪分を最大8割カットでき、カロリーを気にする中高年などに支持されている。
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手軽に日常の健康を測る
米ベンチャー企業が腕などに身に着けて健康状態を測定する機器を開発。センサーと無線、ソフトの技術進化で、測定の精度を高めている。日本メーカーも睡眠計などを発売し、健康への需要を取り込む考えだ。
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自動運転の頼れる司令塔
準天頂衛星システムによる「日本版GPS」が実用化へ動き出した。2018年度までに衛星を4基体制にし、本格運用を始める計画。測位の誤差は数cm単位。クルマや農機などの自動運転に道を開く。
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