読者が知っておくべき経営の「最前線」をお届けします。雑誌『日経ビジネス』の連載として2011年~2013年に掲載されました。
シリーズ
経営新潮流

完結
121回
-
好景気で緩まず改革断行を
2013年はアベノミクスとともに企業業績が回復した。続く2014年に一段と飛躍できるか。中国リスクやグローバル競争の激化、消費増税などの波乱要因もあり、楽観もできない。新年の経済動向、そして企業の課題は。厳しい市場で戦う…
-
カギは世界共通のモノサシ
グローバルな人材の活用で、お手本とされることが多い米P&G。活用の軸になっているのは、世界で共通する教育や人事評価制度だ。公平な評価で、日本法人から海外の主要ポストに就く人も増えている。
-
買うべき会社、売るべき事業
グローバル競争を勝ち抜く手法の1つとして、M&Aが拡大しつつある。会社にとって必要な事業、不要な事業はどのように見極めるべきか。小林流、買い物のモノサシを聞く。
-
客を呼び込む「受け身」営業
企業が顧客を探すのではなく、検索などで顧客の側に「見つけてもらう」──。購買行動の変化に伴って、そうした新手のマーケティングが広がり始めた。新規事業の立ち上げや企業向けビジネス、海外市場開拓で威力を発揮する。
-
“小さな魚”は他社に残せ
独創的な商品を開発すればするほど、ライバルは追随してくる。独占を悪とし、競争が自社の成長に寄与すると小林製薬は考える。競争と共存のバランス、「正しいケンカ」の方法を聞く。
-
「大使」になるファンを発掘
ソーシャルメディアなどで、ファンに製品やサービスを語る「大使」になってもらう――。そんなマーケティングが注目される中、コカ・コーラがファン活用で新たな試みを始めた。従来の不特定多数に向けた情報発信とは異なるその中身と狙い…
-
「見る」ことが士気向上の第一歩
小林製薬の強みは、社員の積極的な提案による商品力にある。それを支えるのが人材育成のための様々な制度だ。独特な褒め方、叱り方で社員を伸ばす小林製薬流の極意を学ぶ。
-
市場は“絞れば”見えてくる
他社が出さないニッチ商品を出し、面白いネーミングで消費者の心をつかむ。開発を支えるのが、年間4万件を超える社員の提案とマーケティングだ。米国で学び、商売の街・大阪で育んだマーケティングのヒントを聞く。
-
採用担当が明かす胸の内
これまで4回にわたり、昨今のシューカツからの脱却を図る新たな動きを紹介してきた。最終回の今回は、採用活動の最前線に立つ担当者に匿名でホンネを語ってもらう。そこで相次いだのは、毎年のように“事件”を引き起こす学生に対する手…
-
チームプレーこそ最強の武器
人材を大切にする日本企業の風土は世界に誇るべきカルチャーだ。だが、数字がついてきてこそ、その素晴らしさを世界に叫ぶことができる。宮内義彦CEO(最高経営責任者)が考える日本的経営とは。
-
頭脳求め「世界戦」に挑む
日本企業の中で留学生だけでなく海外の外国人学生を採用する動きが広がり始めた。だが、海外のトップ校は欧米勢も参戦する激戦区。その中での採用は容易ではない。成功のカギを握るのは何か。連載4回目は、先駆企業の成功例にそのヒント…
-
“名選手”はグラウンドが生む
効率的な会社を作るうえで、企業統治と並んで大切なのは公正なマーケットだ。競争的な市場を整備し、「統制経済」と「官営経済」を極力減らしていく――。十数年にわたって規制改革に取り組んできた宮内義彦CEOの信念は揺るがない。
-
過熱する「リケジョ」争奪戦
メーカーを中心に、大学・大学院の理工系女子学生の採用を目指す動きが激化している。女性活用を促す政治の要請に加え、理系女子の活躍の場が広がっていることが背景だ。女子学生が少ないため、企業は様々な工夫を凝らす。連載3回目はそ…
-
「革新」のカギは外部の視線
日本企業の経営効率が低いのは経営者の問題が大きい。経営者は変革者。だが、現実は現状維持の“官僚”がのし上がる。企業統治の徹底が優れた経営者を生む近道と説く。
-
「1年から就活」拡大の功罪
シューカツの狂騒からの脱却を目指す企業と学生の新たな動きを紹介する連載シリーズ。今回は、大学1年からの参加を受け入れる企業の取り組みを、参加者の反応も交えて紹介。学業に対する影響や企業の青田買いを懸念する声も出る中、その…
-
隣の芝生は青かった
環境エネルギーやレンタカー、温泉旅館など事業領域は金融にとどまらない。13人で始めた会社が総資産8兆円の巨大グループになったのはなぜか。その極意を宮内義彦会長・グループCEO(最高経営責任者)が解き明かす。
-
3年以内の退職を絶つ
「100社にエントリーしたが内定ゼロ」。次々と受けては落ちまくる昨今の異常な就職戦線。シューカツという流行語まで生んだ狂騒からの脱却を目指し、企業と学生が動き始めた。その動向を5回にわたり紹介する。初回は“すれ違い”によ…
-
改革主導し全社の触媒に
新規事業のコンセプト作りからプロジェクト管理、さらには販売支援まで――。企業でデザイナーが従来の専門の枠を飛び出して活躍する例が増えている。様々な部署を束ねて事業や変革を推進し、成長のカギを握る存在になり始めた。
-
海外との交渉は準備が8割
10年かけてできなかった米ペプシコとの提携を2回の交渉でまとめた。外国企業との交渉は相手と自社の目的分析など綿密な準備と仮説がカギ。計画から外れた際の修正力も重要。提携相手には再交渉で厳しく改善を迫る。
-
積み上げ式の「中計」は無意味
現状を積み上げて作る中期経営計画は機能しない。まず「夢」を描き、夢の達成のために今すべきことを考える。逆算の経営計画を支えるには、人を育てることも必要だ。
おすすめのシリーズ
-
小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
-
徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
-
クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
-
不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
-
菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
-
1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
-
10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
-
河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
-
ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
-
大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
-
グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
-
フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
-
ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
-
テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
-
70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
全8回