シリーズ
有訓無訓

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経営者は自社の「強み」を見誤るな 元気な中小企業が地域の力に
地方の中小企業の経営支援に携わって20年以上になります。地元静岡県が設けたSOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)支援施設の現場責任者として、当時勤めていた静岡銀行から出向したのが発端です。
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言い値で売れる多品種“微量”生産 「値引きを断れる力」が中小企業を鍛える
東京スカイツリーの制震装置、原子力発電所の安全弁、宇宙ロケットの燃料装置や人工衛星の可動部分。東海バネ工業は、そんな特殊なオーダーメードのバネばかりを手掛けています。
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石田忠正・JR貨物相談役 「風土変革の連鎖が日本再生の鍵に」
日本郵船に40年間勤務し副社長を退任後、日本貨物航空(NCA)社長、がん研究会理事長補佐、JR貨物会長として、それぞれの経営改革に取り組みました。同じ運輸でも海と空と陸とでは大違い、病院は全くの別世界。驚きの連続で、多く…
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河村建夫・元官房長官「日韓関係修復へ、今こそ議員外交の出番」
山口県議だった父の急逝に伴い30代前半で政治の道へ入りました。地盤を守って県議に連続4期当選し、1990年の衆院選で田中龍夫元文相の後継として初当選しました。以来、国政に30年超携わり、文教など幅広い分野の政策や立法に関…
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室町時代から続く宇治茶で「手間や時間がかかってもこだわりを守る」
宇治茶には800年ほどの歴史があるといわれます。室町時代、3代将軍の足利義満が宇治に7つの茶園を開かせました。「森、祝、宇文字、川下、奥ノ山、朝日につづく琵琶とこそ知れ」と和歌で詠まれるなど発展の礎となりましたが、次第に…
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セコムの中山会長「社員の幸せなき成長はしてはならない」
日本銀行総裁を務め、後に大蔵大臣も務めた井上準之助氏の生家を訪ねたことがあります。今は文庫として保存されている大分県日田市の生家で「遠図(えんと)」と書かれた一つの額が目に付きました。末裔(まつえい)の方に聞くと、193…
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産学協働で科学技術立国日本の再興を 濵口道成氏
科学技術振興機構(JST)の元理事長で現在は顧問の濵口道成氏が鳴らす警鐘。「日本の科学技術の水準を高めるためには何が必要か。様々な切り口の議論ができますが、まずは投資が足りないということを指摘しておきたいと思います」
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存亡の機に気づいた「従業員こそ命」サンクゼール久世氏
自前のジャム工場やワインの醸造所、レストラン、ショップが一緒になった「サンクゼールの丘」をつくりたい。夢が膨らみ、走り始めました。しかし従業員がついてこなかった――サンクゼール会長の久世良三氏が忘れ得ない反省とは。
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「やめる」から始まる経営改革を 三洋化成・安藤孝夫会長
「非効率、不合理、不公平を社内から取り除く──。社長としての10年間を振り返れば、これこそが一貫した信念でした。では具体的にどうしたか」三洋化成工業の安藤孝夫会長が語る経営改革の極意とは。
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長期停滞から再生の芽をつかむ鍵はデータ計測 深尾京司氏
「大きなビジョンを持ちながら変化に目を凝らし、それに基づく現実のデータを地道に探し続ける」――再生の芽をつかむために必要な心持ちを深尾京司氏が語る。
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日本はルール作りに積極関与を NTT CSSO尾上氏
世界標準の通信規格をまとめ、技術の世代交代を着実に進める──。移動通信を専門とする技術者として一貫して規格作りに携わってきました。現在は第5世代(5G)の通信サービスが普及期に入っていますが、すでに第6世代(6G)につい…
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従業員の健康投資から企業利益を得る 健康経営研究会・岡田氏
日本の企業は、1人当たり2万円、3万円といった費用をかけて従業員に定期健康診断を受けさせています。事業者の法定義務ではありますが、見方を変えればこれは従業員に対する投資。コストをかけるならリターンを得るべきで、従業員との…
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変化は不可避、四半世紀先に備えよ 元防衛事務次官・秋山氏
元防衛事務次官の秋山昌廣氏。どんな環境も変わり得るということ、そして、その影響は多方面に及び、油断することなく常に将来に備えることが重要だということを、日本の防衛の実務に携わりながら学んだと語る。
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「潜在力を発揮する契機」元とらばーゆ編集長が見るコロナ禍
元とらばーゆ編集長の江上節子氏は、「コロナ感染が世界に広がる中、多くの人が脅威の深さを考え始めました。まるでコロナ禍が人間を原始の裸に戻し、考える葦(あし)に変えたかのよう」と語る。どの世代にとってもキャリアを見つめるこ…
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経済成長には足元の構造改革が欠かせない 大田弘子氏
「温暖化問題や高齢化の加速、働き方の変容など経済社会が大きな転換期を迎える中、新しい成長の姿を考えていかなければならない」と日本の経済成長を見据えながら語る政策研究大学院大学特別教授の大田弘子氏。そして「それだけではない…
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「後手だからこそ」の挑戦 業務スーパー創業の沼田昭二氏
「世の中では先手必勝とよくいわれますが、実際には後手だからこそできることが間違いなくある」と語るのは「業務スーパー」を運営する神戸物産創業者の沼田昭二氏。いかにして先行者を研究し、今の形を構築していったのだろうか。
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歴史の長い会社の澱を落とすには 東芝前副社長・豊原氏
41年間東芝に在籍した豊原正恭・東芝前副社長が語る「変革」のカギ。様々な分野や部署を経験したからこそ見えてきたこととは。幅広い「畑」を歩むキャリアは、東芝では珍しいという。
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掲げた「パーパス」は経営に生かせ マベリック廣瀬光雄氏
マベリックジャパン代表取締役の廣瀬光雄氏は、「会社の理念をつくろう」というコンサルティング案件を数多く手掛けてきた。その取り組みの源泉は米ジョンソン・エンド・ジョンソンの日本法人社長時代の理念経営に遡る。
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えちごトキめき鉄道社長「地方ローカル鉄道を地域のシンボルに」
2009年、48歳の時にブリティッシュ・エアウェイズ(BA)をやめ、いすみ鉄道(千葉県大多喜町)の社長に就任しました。副業で列車の車窓から撮るビデオの制作に携わるほどの鉄道好き。赤字の第3セクターの経営を変えてみたいと思…
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「魚離れは問題じゃない」 鮮魚チェーン角上魚類の柳下浩三氏
「魚離れが進んでいるといわれますが、私はそう感じません。大事なのは売り方ではないでしょうか」。鮮魚チェーン、角上魚類ホールディングスの柳下浩三会長兼社長はこう語る。