「編集長の視点」では、日経ビジネス編集長が毎号、その編集の狙いと読者へのメッセージを書き下ろします。「取材の現場から」では注目記事を担当した記者が取材を通して感じた思い、こぼれ話などを語ります。
シリーズ
編集長の視点/取材の現場から

569回
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労働力減少がインフレ招く
過去30年、グローバル化による中国や東欧からの安価な労働力供給が世界にデフレと低金利をもたらしてきたが、今後30年は人口の高齢化などによる労働力減少でインフレの時代に突入する──
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保護主義の波を乗りこなす時代
グローバル化の時代から分断の時代へ、時計の針が逆回転する世界。米国や欧州、中国は自国・地域の産業を保護し、競争力を高めるための規制やルールの網を張り巡らし、分断に拍車をかけています。
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パナが挑む20年目の「創造」
昨年11月、松下電器産業(現パナソニックホールディングス=HD)の6代目社長、中村邦夫さんが死去しました。20年ほど前、その改革への気迫に圧倒されながら取材していた私にとっては、経済記者としての原点ともいえる経営者でした…
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ジレンマなきイノベーション
2025年に世界の製造強国の仲間入りをし、35年に製造強国の中等レベルの位置に到達し、49年には製造強国の前列に立つ──。
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個の力を磨いた経営者たち
明けましておめでとうございます。今年も日経ビジネスをご愛読いただき、誠にありがとうございます。2022年は長引くコロナ禍の中、ロシアのウクライナ侵攻や安倍晋三元首相銃撃事件など、暗いニュースが多い年でした。
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「想定外」は言い訳にならない
2023年の干支(えと)は「癸卯(みずのと・う)」。新たな生命を意味する「癸」と飛躍を象徴する「卯(兎)」の組み合わせは、「努力が実を結び成長する」さまを表すそうです。兎にも角にも、平穏無事な年になることを期待したいとこ…
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250年後もあり続ける会社とは
産業人の使命は、この世の貧しさを克服することである。この使命達成を250年目と決め、25年を一節とし、十節で完成する──。
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会社が「公園」になる日
「これからの会社は誰もが出入り自由な『公園』のようになる」──。先日、日経ビジネスLIVEのウェビナーに登壇したリクルートの北村吉弘社長の言葉が印象に残っています。
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「支援」から「流出」への50年
日中国交正常化から50年。かつての日本の技術支援で経済大国に成長した中国と、技術流出におびえる日本という構図が鮮明になっています。
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Web3とメディアの未来
今号の特集は「Web3の正体」。最近にわかに注目されるインターネットの次の形ですが、その正体が分かりにくいのは語り手によって姿を変えるからです。「デジタル世界の民主化」であり、「新しい組織形態」であり、「データ価値の所有…
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強烈な反省なくして改革なし
「事業がここまでダメになっているのに、なぜそうなったか、社内で理由が明確に語られていません。原因がはっきりしないので、誰も『痛み』を感じていないのです」
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終わりも勝ちもない戦い
私事ですが、長年寝たきりだった父がこの夏、他界しました。介護施設内でまん延した新型コロナウイルスに罹患(りかん)した直後でした。ウイルスの弱毒化で私たちは日常を取り戻しつつありますが、その脅威はどこにも去っていないことを…
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クビを切られる覚悟はあるか
「コーポレートガバナンスの肝は、いいCEO(最高経営責任者)を育てること。同時にパフォーマンスが悪ければ辞めてもらう、それに尽きる」。今号のインタビューに登場するキッコーマンの茂木友三郎名誉会長は、社外取締役の役割を端的…
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早起きは三文ならぬ「三方よし」
「早起きは三文の徳」ということわざは「3日早起きすれば一人前の仕事になる」を意味する中国の古い詩の一節が由来だそうです。これを地でいくのが今号の特集「産める職場の作り方」で取り上げた伊藤忠商事の朝型勤務です。
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DXすべきは経営者の頭の中
先日インタビューしたPwCグループのボブ・モリッツ会長の一言が忘れられません。「ここ数年の日本企業を見ていると、デジタル化などの変化を取り入れ自己改革するスピードが一段と鈍化しているように見えます」
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異常事態はいつまで続くのか
政府は9月末、3カ月にわたった夏の節電要請を解除したばかりですが、この冬も再要請する方針です。東日本大震災後の2011~15年に夏冬の節電要請が続きましたが、それ以来の緊急事態。原子力発電所の再稼働が進まず、老朽化した火…
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孤独を癒やす感情的知性
コロナ禍の中で定着したリモートワーク。育児や介護を抱える人には働きやすい環境になり、通勤時間がなくなって仕事の効率が高まった人も多いでしょう。一方、若い社員の育成やコミュニケーションロスなどの弊害も目立っています。最も深…
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日本人はなぜ鉄道が好きなのか
乗り鉄、撮り鉄、収集鉄……。「鉄オタ」や「鉄ちゃん」といわれる鉄道マニアは日本に2万人ほどいるそうです。電車に乗るのが好きな人だけでなく、写真を撮ったり、切符や駅スタンプを収集したり。ちなみに今号の特集「鉄道の岐路」を執…
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ゾンビ企業と呼ばないで
今号の特集は「増殖 ゾンビ企業」です。ゾンビはブードゥー教でいう「生ける屍(しかばね)」。おどろおどろしいタイトルですが、ゾンビ企業とは経営が破綻状態にあるのに銀行などの支援によって延命し続けている企業を指します。
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「観光公害」は復活させるな
5年ほど前の話。秋の観光シーズンに京都出張が決まり、直前に宿を探すと市内のビジネスホテルはほぼ満杯。空いていたのは需給に応じた変動価格制を導入する大手ホテルチェーンで、シングルルームが1泊何と4万円超の値段。大阪も高級ホ…
WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
おすすめのシリーズ
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
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クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
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10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
全8回