シリーズ
編集長インタビュー

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市場と価値観を共有する
社長に就任したのは2008年、金融危機の真っ只中。国内生産のリストラを断行し、事業の立て直しに奔走してきた。再び成長軌道に乗るため、バリューチェーンの“下流”を目指す。
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新製品は半分でいい
昨年4月、52歳で社長に抜擢。新製品を半減し、中価格帯のテコ入れに着手した。“鬼門”のネット通販にも挑戦、長年の課題を克服すべく改革を急ぐ。創業から140年。老舗化粧品メーカーの挑戦は、吉と出るのか。
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海外展開は「まだまだ遅い」
「日本のサービス業でも成功できることを証明したい」。この思いが世界へと駆り立てる。英語公用語化にメドが立ったと判断、グローバルマネジメントの本格化へと歩みを進める。日本経団連は護送船団をやめ、日本の良さを広める努力をすべ…
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不況だからこそ頑張らない
地デジ化特需の反動で逆風吹き荒れる家電量販市場。景気の変動や激しい価格競争の下でも、「頑張らない経営」で64期連続増収を達成した。「複雑なことを考えなくても成長はできる」と強調する。
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R&Dで世界を健康にする
社員の約30%が研究員という類のない組織を統率し、R&D(研究開発)の重要性を説く。新興国や途上国の需要を深掘りしつつ、国内の消費者ニーズの変化にも機敏に対応する。世界トップ10を目指し、事業の構造改革や人材育成を急ぐ。
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タイヤ産業はまだ伸びる
仏ミシュランと並び、タイヤ業界で世界トップクラスのブリヂストン。未曾有の円高でも増収増益を確保し、新興国勢を寄せつけない。その秘密は、経営計画と組織改革にあった。
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IT事業は不況にも強い
「世界最速」の称号を得たスーパーコンピューターを輸出し、新興国市場の開拓に挑む。今年4月にはシステム構築を手がける国内グループ11社を3社に集約する合理化も予定。「クラウド事業で年間売り上げ1兆3000億円」の実現を急ぐ…
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危機こそ進化を加速する
建設機械で世界最高水準の収益力を誇るコマツ。超円高に震災と度重なる危機をバネに、経営を進化させ続けている。今後は建機の単体販売からシステムへ展開し、次の飛躍を狙う。
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内向きの時代に抗う
現在の3カ年の中期経営計画で総額2兆~2兆5000億円の投資を計画する。世界経済の低迷で、主力の資源分野も市況悪化が懸念される。内向きになる日本。だからこそ継続的な投資の必要性を説く。
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教育で世界一を目指す
通信教育に始まり、今は介護の分野まで事業を拡大するベネッセホールディングス。中国ではトラのキャラクター「しまじろう」が、幼児の顧客会員獲得に奔走している。目指すは、世界ナンバーワンの教育関連企業だ。
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みな日本企業から学んだ
日本統治時代の台湾に生まれ、37歳で起業。製粉会社を手始めに多角化を進め、世 界的に珍しい「製・販一体型」の国際食品企業グループを一代で築き上げた。日本企業への恩とエールを、日本語と台湾語を交えつつ語る。
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今こそ、世界の頂を狙う
自動車向けや建築用塗料でグローバル展開を急速に進める関西ペイント。円高が続き、世界同時不況の影がちらつく今を「好機」と捉えている。厳しい環境の今だからこそ「世界一を狙う」と公言する。
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「課題先進国」で技術を磨く
海外戦略の遅れを取り戻すべく、子会社の一体運営を急ぐ。その先に見据えるのは、20~30年後に少子高齢化を迎える中国。日本で磨いたR&Dを武器に、グローバル企業と渡り合う。
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「スマホ特需」はまだ続く
スマートフォンの普及が業績を下支えしているが、今期は約28%の営業減益を見込む。しかも背後には韓国、台湾、中国といったアジアの新興部品メーカーが迫っている。スマホブーム後に備え「にじみ出し」による新事業開拓を進める。
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テレビ縮小、苦渋の判断
テレビ事業の不振で今期は4000億円以上の最終赤字に陥る。国内主力5工場のうち、3工場を閉鎖・売却するリストラを余儀なくされた。「まるごと」事業1兆円を目指し「テレビ後」の成長を模索する。
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儲からない損保を変える
東日本大震災では保険金支払いによる業績への影響が大きかった。柱の自動車保険は少子高齢化で利益を出しにくく、損保経営は厳しい状況が続く。ニッポン金融の課題、海外を攻める。生保と海外で立て直す。
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素材を制し、社会を制す
円高や電力不足など製造業に吹きつける逆風の中で最高益を見込む。繊維や炭素繊維、水処理膜など多くの分野で世界のトップをひた走る。「素材は社会を変える」。そう語る素材トップの矜持とは――。
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技術革新、日本とともに
話題の次世代旅客機「787」を納入した米ボーイング。生産・販売の両面から日本を最重要の国と位置づける。教育こそが、企業が競争力を維持する基本と説く。(聞き手は 本誌編集長 山川 龍雄)