「日経ビジネス」総編集長によるキーパーソンへのインタビュー。旬の話題を斬り込みます。週刊誌『日経ビジネス』に掲載しています
シリーズ
編集長インタビュー

完結
98回
-
主役の意識を捨てる
クラウド技術をテコに、海外の法人向け市場での成長を模索し始めたNTT。従来の自前主義と決別し、パートナーとのコラボレーションに舵を切った。変革は「One of Them(大勢の中の1人)」を自覚することから始まるという。
-
五輪は技術革新の好機
2020年東京五輪のメーンスタジアムを手がける大本命と噂される。他社と比べて抜きんでた利益率の背景には、徹底したコスト管理意識がある。将来の海外事業に対しても、抜かりない戦略を持って臨む。
-
気象を個人に開放する
民間の気象予測会社として世界で初めて観測衛星を打ち上げた。北極海航路向けに情報提供を始め、今後は海賊対策にも乗り出す。個人から得るリアルタイム情報で予測に磨きをかける。
-
カギは「真の専門性」
業績好調なドラッグストアチェーンの最大手。だが、ネットやコンビニなど異業種の攻勢に経営環境は激動している。成長を続けるためには、「真の専門性」が必要と説く。(聞き手は 本誌編集長 山川 龍雄)
-
「聞く力」で組織に活力を
「半沢直樹」と反社会的勢力への融資問題で久々に注目を浴びた銀行業界。好業績を上げる中、海外での事業拡大などでさらなる成長を目論む。トップの「聞く力」が活力ある組織を生むと話す。
-
ゲームの「原体験」を守る
スマホ向けゲーム「パズドラ」が国内で2000万ダウンロードを記録。ゲーム業界の「勝ち組」に躍り出たガンホー・オンライン・エンターテイメント。秘訣は、ゲームの本質である「面白さ」の追求にあるという。
-
最高益だけではまだ不満
アジアでの農業機械販売が好調で、2014年3月期は営業最高益の見込み。だが、それでも満足はしないと言う。年間売上高2兆円に向け、社員の意識改革を訴える。北米で畑作向け大型機を投入。世界最大手の牙城に攻め込む。(聞き手は本…
-
何でも自分でやってこそ
スポーツ用品小売りの最大手で、3期連続の増収増益。原動力は「週休3日」で育てた販売員と、PB(プライベートブランド)商品だ。スキー市場の縮小を跳ね返し、成長を続ける要諦とは。
-
課題は全部「合宿」で潰す
環境変化の激しいインターネット業界で伸び続けるサイバーエージェント。主力だった代理店業務からスマートフォンを基盤としたメディア企業へと変貌を遂げた。経営者自らが指揮を執り、変革に対応することが必要だという。
-
効率と満足の二兎を追う
1996年に開業、低価格の「宿泊特化型」ビジネスホテルの先駆者。徹底したコスト削減の一方、マニュアルに甘んじない血の通った接客を突き詰める。21世紀のラグジュアリーは、ロハスにある、と言い切る。(聞き手は 本誌編集長 山…
-
もっと経営の自由度を
民営化を巡って揺れ続けた日本郵政が上場に向けて活発に動き出した。米大手保険会社と提携して事業拡大を図り、上場時期の前倒しも探る。金融事業で収益を上げつつ、郵便局網の維持も目指す。
-
悲劇に屈せず挑戦し続ける
今年1月、アルジェリアのガスプラントで起きたテロ事件で、社員に犠牲者を出した。悲劇を乗り越え、さらに強い会社に進化すると宣言。高付加価値のプラントに挑み続ける。「シェール革命」に沸く米国でも事業拡大に乗り出す。
-
官僚化は仕組みで防ぐ
半導体向け精密加工装置でシェアトップのディスコ。高い収益力に安住せず、独自の経営手法を次々に生み出している。その理想は社長が寝ていても勝つことだという。(聞き手は 本誌編集長 山川 龍雄)
-
アジア大航海時代が来る
今後の柱はインバウンド(訪日観光)だけでなく、海外の国と国とを結ぶ旅行事業。タイでのチャーター機運航など、アジア大航海時代に攻勢をかける。テーマパーク「ハウステンボス」の再生でも指揮を振るった。(聞き手は 本誌編集長 山…
-
日本はアジアの一部
大証との合併を経て、目標をアジアナンバーワンと掲げる。しかし、言葉の端々に滲み出るのは「既に抜かれつつある」との危機感だ。透明な経営と利益の追求という基本に立ち返れと繰り返す。(聞き手は 本誌編集長 山川 龍雄)
-
変幻自在で20期増収
20期連続の増収を続けるロート製薬。今、稼ぎ頭は目薬ではなく化粧品だ。強さは年齢差を気にしないフラットな組織。若い社員からは「邦雄さん」と呼ばれる。今後は医療用にも注力し、再生医療に自社の原点を見いだす。
-
失敗なくして運は来ない
スマホ向け交流アプリ「LINE」の利用者数が世界で2億3000万人を超えた。過去、様々なトライを続けてきたLINEに大きな追い風が吹く。成功の要因は「運をつかむ努力」と「割り切り」だと語る。
-
国内に軸足、リスクを取る
みずほフィナンシャルグループのトップとして、傘下の2行を統合して権限を集約した。銀行だけでなく、証券や信託銀行との連携を図り、日本での軸足を強化する。成長産業への資金供給を積極化し、「3番手」を払拭できるか。
-
“地図出版社”から脱却する
スマートフォンの普及で地図データの利用者数が飛躍的に向上。新たな用途開発に向けて、データ基盤の構築に乗り出した。技術が進歩しても表札を1軒、1軒調査する手法は続ける。
-
流行と成長は追わない
北海道の定番土産「マルセイバターサンド」をはじめロングセラーのお菓子を手がける。だが成長は永続しないとの信念から、売り上げ目標は掲げず、現場にはノルマもない。全従業員の名前を覚え人事を仕切るなど、独特の経営を貫く。
おすすめのシリーズ
-
小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
-
徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
-
クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
-
不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
-
菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
-
1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
-
10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
-
河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
-
ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
-
大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
-
グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
-
フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
-
ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
-
テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
-
70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
全8回