なぜあの会社は強いのか。注目企業の戦略・戦術を日経ビジネスの記者が取材し、深掘りします。
シリーズ
企業

完結
76回
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脱・数字だけ世界企業
2013年12月期に過去最高の営業利益4000億円、利益率11%を見込むブリヂストン。業績は絶好調、死角なしに思える同社が今、全力を尽くすのが企業理念の浸透活動だ。世界トップに立つ会社の器と、現場社員の意識のギャップを埋…
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合併前なのに「同居」
来年9月に合併する2社が既に「同居」を始めている。 「実質合併」を宣言し、トップから順番にポストの一本化も進める。背景には、合併後のスタートダッシュに失敗した過去の苦い経験があった。
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スポーツウエア下克上
米国生まれの機能性スポーツウエアブランドが、日本市場で急成長を続けている。卸は通さない。トップアスリートから高校球児にまで、じか当たりする営業でファンを育成。ナイキ、アディダスという2大巨頭が君臨する市場で、一角を占めよ…
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ファミレスは廃れない
かつて、すかいらーくとともに“ファミリーレストランの雄”として君臨。ファミレスという業態自体の衰退論がささやかれる中、低迷から脱し、息を吹き返してきた。 「ロイヤル」ブランドの輝きを取り戻し、これをエンジンに周辺事業の拡…
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常識の真逆を行く
国内最小の自動車メーカー、富士重工業が今、空前の好業績を上げている。新興国は富裕層しか狙わない。コンパクトカーも作らないという異色のビジネスモデル。死角もある。中国などでの成長戦略を描けていない。勝ち続けられるのか。
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「非資源」で拓くアジア
大手商社3位の伊藤忠商事が得意の繊維、食料など、「非資源」事業で攻勢をかける。原材料の調達から製品の生産、販売までを一手に担うことで、成長するアジアを囲い込む。得意分野で競合する商社や海外勢を引き離す戦略だが、積極投資に…
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俺の黒字ローカル線
東京からわずか1時間の山間地に、魅惑のローカル鉄道が走っている。大正時代の駅舎に、半世紀前の車両、そして昔ながらの「鉄道の男」たち。「崖っぷちのローカル線」という苦境を乗り越えた黒字経営の神髄とは。
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高シェアをテコに他事業へ
米アドビシステムズが主力のコンテンツ制作ツールから事業領域を拡大している。積極的なM&A(合併・買収)でマーケティング事業を第2の軸に育てた。特定分野における高いシェアだけに頼らず、成長を模索する。
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世界で勝つための合併だ
伝統ある2社が合併し、世界第2位の鉄鋼メーカーが誕生した。高炉の休止など聖域なき合理化を進めるトップの目に、現在の競争環境はどう映るのか。再び世界の頂点を目指す新会社の戦略とは。
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「鉄は国家」を超える
合併から8カ月。高炉休止を盛り込んだ中期経営計画が動き出した。現場では人事交流が始まり、原料調達や物流、生産で融合が加速している。韓国ポスコら世界のライバルに競い勝つため、総力を上げて合併効果を引き出す。
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超短納期で競合を圧倒
温度調節用ポンプで世界70%、国内100%のシェアを持つ「工作機械業界のインテル」。リーマンショック以降、小さくても世界で勝ち抜ける高収益企業への転換を進めてきた。画期的な新製品開発と最短納期3日の高速モノ作りを武器に必…
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「キティ」は仕事を選ばない
2000年代、業績不振に喘いでいたサンリオ。2009年を境に高収益体質へと転換した。原動力は海外ライセンス事業の拡大。「ハローキティ」商品は今や109の国と地域に並ぶ。脱キティ・脱ライセンス依存――。物販改革とキャラの発…
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技術は捨てず横展開
防衛省が期待する高性能哨戒機「P-1」の納入が始まった。米ボーイングの「B787」にも生きる技術は、今や川崎重工業の屋台骨を支える存在だ。「将来性ある限り捨てない」。独自の技術管理が、未来の新事業を生み出しつつある。
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60歳のベンチャー魂
既存の事業に安住せず、医療や環境など新しい分野を開拓し、ヒット商品を連打。堀場厚社長が進めるのは、強みを生かしながらニッチ分野を攻める独特の多角化だ。今年で創業60年。人間なら還暦だが、今も貫く「ベンチャー魂」が企業に活…
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「仕組み化」の松井改革、海外へ
慎重に、堅実に。同社の海外展開が、果敢に未開市場を拓いて「勝ちに行く」ものであるというよりも、1店舗1店舗、あるいは商品一つひとつで確実に「利益」を確保する仕組みを構築し、その仕組みを磨き続けることで、「負けない」こと…
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無印流「負けない」備え
アジアに欧州に、「無印良品(MUJI)」を展開する良品計画の海外展開が加速している。その勝因を「ブランド」「デザイン」に求める向きも多いが、それだけではない。かつての手痛い失敗を糧に、同社は海外で「負けない」ための盤石な…
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心地よい「魔境」に進化
常識を打ち破る「創造的破壊」力を武器に、唯一無二の業態を築いてきたドン・キホーテ。「プアな安売り店とは言わせない」。家族で楽しめる回遊性の高いアミューズメント空間へ。「主権在現」の哲学の下、権限を与えられた現場社員の変化…
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最初は敵ばかりだった
一連の商品や技術の改革は、2009年の社長就任直後から始まっていた。まず技術と商品を変えることで、会社全体に危機感を植えつける。7月に稼働する最先端の寄居工場についても明かした。
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開発を“開国”する
就任から3年半。業績回復の裏側で、伊東孝紳社長は大胆な改革を進める。全エンジン刷新、海外を巻き込んだ新車開発、若年層を取り込むマーケティング。一変した市場環境に対応し遅れたホンダは、どう巻き返しに出ようとしているのか。
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3期連続赤字は許されない
問 2期連続の巨額赤字という厳しい状況で、なぜあえてCESの基調講演を引き受けたのか。
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