米大手投資ファンドのべインキャピタルによる、外食大手すかいらーくの買収交渉が最終局面を迎えている。野村プリンシパル・ファイナンス(NPF)から株式を取得する。

 買収価格は約2600億円と報じられているが、「最終的には2600億円より少ない金額になる見通し」(野村ホールディングス)。NPFは2006年、すかいらーくに出資してMBO(経営陣が参加する買収)を実施、経営再建に取り組んできた。総費用は2700億円以上。野村としてはより高値で売却し、投資資金を回収したいところ。しかし、すかいらーくは3期連続赤字で本格的な業績回復には時間がかかる見通し。

 加えて、8月にはすかいらーくが運営する「ガスト」で赤痢が発生し、向かい風が吹いている。ここで売るのが潮時との判断が働いたとしてもおかしくはない。ベインという新たなスポンサーの下ですかいらーくの業績は本格回復となるかどうか。

赤痢発生で営業自粛していたガスト店舗も、9月末には全店営業再開となった
写真:時事通信

(瀬戸 久美子)

日経ビジネス2011年10月24日号 101ページより目次

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