ウッドフォード前社長。コスト削減などで明快な方針を打ち出し、株式市場での期待感も大きかった
写真:時事通信

 オリンパスは10月14日、同社初の外国人社長として4月に就任したばかりのマイケル・ウッドフォード社長の解任を発表した。菊川剛会長(今後は社長も兼任)は会見で、「同氏の独断専行的な経営手法により、組織に混乱が生じた」と解任の理由を説明した。

 一方、英主要紙が伝えたウッドフォード氏の主張によると、同社が2008年に実施した英医療機器会社ジャイラスの買収などを巡り、「不適切な資金の動きがあった恐れがある」と言い、その調査を行ったことが解職の原因になったという。食い違う両者の説明に、株式市場では経営に対する不信感や業績への懸念が拡大、株価も急落している。若い外国人社長の下での大胆な事業改革に期待していた海外投資家などが、一斉に売りを出したと見られる。

 今後、過去の資金の動きについて会社側が改めて説明を求められる可能性もある。同社に注がれる目は当面、厳しさを増しそうだ。

(小谷 真幸)

日経ビジネス2011年10月24日号 100ページより目次

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