2011年10月17日号
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特集 未来を拓くニッポンの100社
選ばざる者は滅びる
これから10年、グローバル競争と無縁でいられる日本企業はほとんどない。限られた経営資源でいかに戦うか。すべてを求めて得られないなら「選ぶ」しかない。「どこ」で「どう」勝つかを決めて、経営資源を集中投下できない企業に未来はない。
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特集 未来を拓くニッポンの100社
大衆攻略型
経済成長が続く新興市場や成長が目覚ましい発展途上国。アジアやアフリカを中心に、人口の増加も急だ。この「ボリューム市場」をいかにして取るかが、次の10年の勝敗を分ける。
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特集 未来を拓くニッポンの100社
価値創出型
ブランド力――。その見えない価値は、企業にとっては最大の武器になる。ブランドの持つ付加価値が、企業の収益を最大限に押し上げるからだ。ブランド力をどう高めるかは、コスト競争力で韓国、中国勢にかなわなくなった日本企業にとって、共通の課題だろう。
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特集 未来を拓くニッポンの100社
地域制圧型
一朝一夕には攻略できない世界市場の中では、確実に勝つ市場(地域)を選ぶ選球眼が必要だ。ターゲット地域を絞り込み、その地域を制圧していく。この行程は、ゴールとされる「世界覇権」につながる道だ。
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特集 未来を拓くニッポンの100社
要衝掌握型
自動車や電機など、戦後日本で急成長した産業の陰には、高品質の部品などを提供する中間財メーカーの存在があった。だが新興国企業の台頭などで、競争は激化している。苦境を跳ね返し、中間財を提供する企業が今後10年にわたって勝ち残るためには、単に顧客に製品を納入するだけでは不十分だ。顧客のバリューチェーンの一部を占拠し、新しい市場を作り出すような力が求められる。
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特集 未来を拓くニッポンの100社
変幻自在型
企業が懸命に収益事業を育て上げても、安穏としてはいられない。急激に変化する市場は、収益事業をあっという間に衰退に追い込む。競合企業がひしめき合ってしのぎを削るグローバル市場ではなおさらだ。
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特集 未来を拓くニッポンの100社
世界覇権型
世界でリーダーポジションを獲得した企業の共通点。それは、自社の強みに特化していることだ。建機大手のコマツは高品質な「ダントツ商品」の提供を一貫した目標に掲げる。ダントツ商品とは他社が数年かかっても追いつけない、燃費や静粛性などに優れた高品質な製品を指す。
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特集 未来を拓くニッポンの100社
技術進化型
資源が乏しいこの国が進むべき道が「技術立国」であることは疑うべくもない。技術を磨き続け、誰にもまねできない商品を生み出す。モノ作り企業の本道だろう。だが、ここ数年で企業経営における「技術」の位置づけは激変した。米アップルが好例だ。新しい要素技術を自社開発したわけではないが、既存の技術を組み合わせて新しい「価値」を創出した。これから10年。企業には、「技術を磨く力」に加えて、「技術を編む力」「技術を価値に変える力」が求められることになりそうだ。
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特集 未来を拓くニッポンの100社
人材競争力型
エーザイは、CTOの岡田安史執行役の指揮の下、全世界全事業所で「経営に直接関わる重要ポスト」を150ピックアップした。このうち120前後は外国人が担っていた。経営のグローバル化に伴って、既に人材の国際化は進んでいたわけだ。
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特集 未来を拓くニッポンの100社
M&A突破型
日本の企業が今後も持続的に収益を上げるためには事業基盤を厚くする、さらには基盤とする市場を拡大するといった戦略の再構築が迫られる。縮小を続ける国内市場だけでは成長の可能性は限られる。ビジネスチャンスをより広範囲に求めないと、収益は確実に減っていく。
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特集 未来を拓くニッポンの100社
ニッチ寡占型
グローバル企業だけが、これからの時代に通用する企業とは限らない。国内市場を足場に大きな利益を稼ぐ中堅・ベンチャー企業もたくさんある。彼らの成長力の源泉はどこにあるのか。
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特集 未来を拓くニッポンの100社
成長産業型
2つ目は、各種マクロ指標などが示す成長有望産業に狙いを定め、その産業において「欠かせない地位」を占めるという戦略だ。人口が減少し、高齢化が進むことで内需の総量は確実に減る。だが、全員が同様に規模縮小を余儀なくされるわけでない。「負け組」あるところに「勝ち組」もまたある。その勝ち組の中に自社を位置づけるという戦略だ。
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特集 未来を拓くニッポンの100社
地方ドミナント型
世界」市場を、「アジア・オセアニア」「南米」など地理的にセグメント化し、個々のエリアをまず制圧することでグローバル競争の足がかりにする「地域制圧型」(28ページ)を前段で見た。同じく内需企業にも、全国の「地方」を抑えるドミナント型で強さを維持する企業は多い。
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特集 未来を拓くニッポンの100社
消費イノベーション型
市場のセグメンテーションではなく、そもそもこれまでになかった、あるいは誰も気づかなかった潜在的な需要を掘り起こすことで市場を「創造」してしまう企業もある。4つ目は消費イノベーション型ベンチャーだ。
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特集 未来を拓くニッポンの100社
経営者よ、ホラを吹け
グローバル市場に狙いを定め、戦略を明確にする。その要諦を、竹内弘高・ハーバード大学大学院教授、梅澤高明・A.T.カーニー日本代表、水越豊・ボストンコンサルティンググループ日本代表、大薗恵美・一橋大学教授に聞いた。
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特集
フェイスブックが描く未来
米カリフォルニア州パロアルトの一角にオフィスを構える米フェイスブック。正面玄関の扉には「HACK(卓越したプログラミング能力を持つことの意)」という文字が掲げられている。リラックスした雰囲気が漂う職場では、技術者たちが自由きままに黙々と仕事に打ち込んでいる。
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特集 フェイスブックが描く未来
広がる「友人知」の世界
フェイスブックを社内ナンバー2の立場で支えているシェリル・サンドバーグCOO(最高執行責任者)が、日本のメディアでは初めて、本誌のインタビューに応じた。フェイスブックの今後の戦略について話を聞いた。
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特集 フェイスブックが描く未来
絆が価値を生み出す
米国のフェイスブック利用者数は約1億5000万人。国民の半分近くが利用する米国では、それだけ企業の活用例も多い。ブランディングからEC(電子商取引)まで、多彩な利用法を紹介する。
オピニオン
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